新築住宅の先行外構工事がスタートしました。
メインの住宅の工事に着工する前の隣地との境界部分や建物が建つ部分の整地工事などを
先行して行い、本体の工事がスムーズに進むようにあらかじめ行っておく工事の事です。
まずは隣地境界とのブロック積みの工事です。
お施主様はこれからご近所さんたちと生活圏を共にするため、我々が失礼があってはいけないと当たり前ですがご挨拶と概要の説明をさせて頂きました。
隣地境界にブロックを積むための基礎コンクリートを打つので、掘削をしてまずは少し低くしておきます。
土地の形や傾斜や土の量など、場所によって様々なので実際の建物が建つ場所の高さや大きさから計算して掘る深さや幅を決めています。
普通に生活していれば使わない数学の知識が外構や設計の時にはたくさん出てきます。
今更ながら数学をもっと勉強しておけばよかったと思います…
掘削した部分に型枠を組み、コンクリートの補強になる鉄筋を配筋していきます。
コンクリートの中に必ずと言っていいほど、鉄筋が入っています。
コンクリートだけだと上から下にかかる荷重に対しては強いのですが、多方向からの力や捻じれの力には弱いので、鉄筋を入れて補強をしなければ簡単に割れてしまうのです。
コンクリートを打ち終わったら、後はブロックを積んでいくだけ。
飛び出ている鉄筋は摘まれたブロックの横方向にかかる力に対しての補強です。
ブロック塀などはセメントでブロック同士をくっつけているので、鉄筋が入っていないと横からドロップキックをしたら倒れます。
今では5段以上の高さをブロックで積むのは禁止されていますが、昔は人の身長くらいは平気で積んでいました。
その為、古い建物のブロック塀などは老朽化により強風時に倒れたり、自然と傾いて倒れたりとかなり危険なのです。
鉄筋が入っていることで、万が一倒れてきても簡単に崩れることはなく、ぎりぎりのところで持ちこたえることができます。
そもそも倒れてしまうような積み方や接着の仕方はしませんが、施工費を抑える為に鉄筋を少なくする・入れないなんてことも悪徳業者は平気でします。
外構や基礎工事のときは鉄筋の量や入れ方をしっかりチェックした方が良いですよ!!
いよいよ大詰めです。
ブロックは5段積み、この後4段目までは土の中に埋まります。
お隣さんとの高低差が約1mほどあるので、土を入れて高さを合わせるためにブロックを積んでいたのです。
ブロックの途中で丸く穴が空いているのは、水抜き穴です。
雨が降っても浸透した水が抜ける穴と、土の重みでブロックが歪んだりしないように控えブロックも積んであります。
これから半年後にお施主様の夢のマイホームができると考えると、土の中に埋まり見えなくなってしまう部分でも手を抜かずにきちんとした施工をしなければと身が引き締まります。
建築業界は一般の方々から見たらわからない事だらけで閉鎖的な業界だと思います。
だからこそ何がどうなっているかをわかり易く、説明と共に発信していくことで、信頼が得られるのかなと考えます。
今後も施工の状況を追って更新していこうと思います!!
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