「コーキング」ってご存知ですか??
建物の外壁と外壁のつなぎ目にあるゴムのような部分。
窓の周りのゴムのような部分。
それをコーキング、シーリングと言います。※両方とも同じものの事
主にコーキングにはウレタン系とシリコン系の2種類があり、一般に外壁に使われるのはウレタン系のコーキングです。
では、コーキングは何の為に使用されているのか?
簡単に解説しましょう!
■コーキングの役割について
コーキングには2種類の役割があります。
・1つは「防水・止水」という役割です。
建物に使用されている外壁材は1枚では端から端までを覆える訳もなく、必ず何枚も使用されています。
その外壁材同士の継ぎ目には必ずジョイント部分が存在し、その部分には隙間が空いています。
※青く見えるのが外壁材の隙間
この隙間をそのままにしておくと確実に外壁内に水が廻り、漏水の原因になります。
そして外壁材の側面から水を吸い、外壁材がボロボロになってしまいます。
そのようなことが起きないように、ゴムのような素材のコーキングが隙間を埋め、防水・止水の役割を果たしているのです。
・2つ目の役割として、「緩衝材」「衝撃の集束場所」という役割があります。
建物は常に動いています。道路から伝わる振動や風圧など様々な要因で常に力が加わっています。
その際に、建物の衝撃を逃がす場所。外壁材同士の動きの違いで起きる応力を逃がす場所として、ゴムのように柔らかいコーキングが緩衝材、力の集束場所として存在しているのです。
なので、コーキングとは柔らかい状態を保持していなければ、本来の役割を果たすことができないのです。
■コーキングの劣化について
外に放置した輪ゴムが弾力性を失い簡単に切れてしまう事ってありますよね?
ゴムと同様にコーキングも紫外線にさらされ続けると、硬化し切れやひび割れが生じてきます。
※実際に効果しひび割れているコーキング
写真のようにコーキングは割れます!!
約10年程がコーキングの寿命とされており、それを過ぎるとこの様にコーキングとしての役割を果たせなくなります。
見た目としてわかり易い為、コーキングの劣化状況については気にしていれば「そろそろかな・・・?」と気付けます!
コーキングの劣化を放置することで、余計な工事が増えコストが倍以上になる事もあり得ます。
建物のメンテナンスは適時に行う事で、維持にかかるコストを抑え、最小限のランニングコストで済むのです!!
住んでいく上で不都合が起きてから動き出すことで、悪質な業者に足元を見られたり、コストが想像以上にかかってしまったりと良いことは何一つありません。
自分の健康状態をチェックするように、自分の家や建物の状態を把握し、何がどのタイミングで必要なのかを的確に判断する事が大事です!!
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